税理士って何をしてくれますか
2022/12/01
先日ご相談にこられた方、2名に立て続けに同じ質問をいただきました。
確かに。
何をするでもないのに毎月顧問料払うなんて納得できないというのも当然です。
特に記帳をご自身でされる場合には、何のためにと思われるかもしれません。
記帳指導
指導というと偉そうですが、日々の帳簿付けが正しく行われているかを確認します。
「初めてでわからない」
「どんなソフトがいいの」
という所から
「こんなものって経費にしていいの」
「ほかに経費になるものはあるの」
というご相談にも応じます。
また、入力の時の処理が間違ったまま決算対策をしてしまい、
「黒字を見込んでいたのにいざ決算が終わってみたら大赤字!」ということもありえます。
日々の記帳を税理士に確認してもらうことは実は大切です。
経営状態の把握
記帳が正しくできていれば会社の経営状態を正しく把握できます。
「売上が上がってきている。人を増やそうか。」
「もう少し事業を拡大したい。借り入れはできるかな。」
「○○支店はあまりうまくいっていないのかな。閉店しようか。」
などと迷ったとき、判断材料になります。
経営の方向性を決めるのは経営者です。
経営状態がわからないまま経営を続けるのは、暗い中を手探りで歩くようなものです。
できれば、明るい道を目指す方向を見ながら歩きたいですね。
節税の対策
利益がしっかり出れば納税が発生します。
利益がでるのは喜ばしいことですが、払わなくてよい税金はできれば払いたくありません。
- 法人の利益と個人の所得のバランスをとる。
- 経費になる必要なものを必要な範囲内で購入する。
- 経営セーフティ共済で外部に積立する。
- 適用可能な税務上の特例を検討する。
特に決算前には利益と納税の見込みをたてて一緒に対策をします。
税務署などへの申告
事業年度が終わると、税務署や役所から「申告してください~」と封筒が届きます。
申告書(結構な枚数があります)を記載し、税金を計算して納税します。
「自分でやろうと思ったけどやっぱり無理!」とご相談いただくケースもあります。
これが一番わかりやすい税理士のお仕事です。
「記帳までは自分でできる」
「申告だけやってもらえばいい」
という方は申告のみお引き受けさせていただくこともあります。
その他のもろもろ
実際のところ書ききれません。
最近は少ない気がしますが、税務調査の対応ももちろんです。
その他
「助成金の申請するんだけど、ここに何を書いたらいいの?」
「何か日本年金機構ってとこから書類が来た。これってどうしたらいいの?」
「従業員雇おうと思うんだけど、何をしておいたらいい?」
「売掛金が全然回収できないけどどうしよう」
ご相談は様々です。
分かる範囲でお答えしますし、
税理士では専門外の場合には必要に応じてほかの専門家にも相談しつつ1つ1つ対応します。
経営者の方は経営でお忙しいのが当然です。
専門家を上手に使って、本業に集中してくださいね。